2012年のリリース以来、そしてフランチャイズ前を遡れば1999年からずっと、CS:GOはプロeスポーツ界を盛り上げてきました。この間、私たちはプレイの最高峰に到達したプレイヤーをたくさん見てきました。そこで、過去と現在の両方におけるこうした最高峰プレイヤーについて探っていきたいと思います。
ベストプレイヤーの判断基準
あるプレイヤーについて何をもってCS:GOのベストプレイヤーの1人だとするのか。判断しうる方法は数多くあります。一般的には、これはかなり主観的な問題であり、それぞれの人にそれぞれの基準があります。
AWPerのs1mpleは、Counter-Strikeシリーズでウクライナが生んだ稀代の天才だと広く噂されてきました。
多くの人が要素としてよく使うのは、各プレイヤー個人の結果です。大量のキル数やアシスト数を稼ぐプレイヤーは、常にスタープレイヤーとして知られており、こういったランキングでは簡単に争いのトップに飛び出します。これだけが唯一の判断基準というわけではありませんが、HLTV.orgの年間トップ20など、大方のトッププレイヤーリストで主な要素として利用されています。
リストを厳選するときに大きな影響力を持つもう1つの材料は、トーナメントでの成績です。プレイヤーがコンスタントに優勝トロフィーを手にするチームのメインプレイヤーであれば、おそらく明らかに、世界最高レベルの1人です。並べられたトロフィーをさっと見ただけでプレイヤーのスキルがすべてわかるわけではありませんが、個人の競争力を見定めるには役立ちます。
- 参考記事:CS:GOの役割ガイド
ただし、これらの判断基準はどちらも、必ずしも上位にいるとは限らないプレイヤーを見落としやすい傾向があります。強力なリーダーになる傾向のあるプレイヤーは、それゆえ攻撃の中心にはならないので、忘れられやすいのです。ベストプレイヤーの話になったときに、Danylo "Zeus" TeslenkoやFinn "karrigan" Andersenの名前がすぐ一番に浮かんでこないのも、驚くことではありません。
過去のベストプレイヤー
現在のベストプレイヤーに触れる前に、過去のベストプレイヤーを振り返ってみる価値があります。今なおCS:GOで活躍中のプレイヤーも多くいますが、中には引退した人や、あるいはコーチやオンストリームアナリストとして働くなど、別な活動をしている人もいます。
ここでのリストアップには含まれていない著名プレイヤーとして、Christopher "GeT_RiGhT" Alesund、Richard "shox" Papillon、Yegor "markeloff" Markelov、Janusz "Snax" Pogorzelski、Jordan "n0thing" Gilbert、Wiktor "TaZ" Wojtasなどが挙げられます。それぞれリストアップされてもおかしくないプレイヤーであるものの、リスト自体が3人に制限されているため、明らかに含めるべきプレイヤーの名を差し置いて彼らを入れることはできませんでした。
f0rest
Patrik "f0rest" Lindbergをこのリストに載せるのは奇妙かもしれません。同胞でチームメイトのChristopher "GeT_RiGhT" Alesundが彼を上回るという確かな証拠があるからです。しかし、彼を載せる理由は簡単です。単に寿命が長いのです。f0restとGeT_RiGhTは両者とも世界的にCS:GOでトップを狙うキャリアを維持しています。しかし、GeT_RiGhTが過去3年間で成績を落としている一方、f0restだけは優れた平均成績を維持し続けています。
f0restは何とか、20代後半から30代前半までの長期にわたり、彼がプロとしてキャリアを踏み出した2003年の平均的なCSプレイヤーのピークを越えて、連覇を維持し続けています。この事実が何を意味するのか、認識する必要があります。彼のレーティングは、2012年が1.38、2013年が1.28、2014年が1.14でしたが、それ以降で最も低い年間平均レーティングが1.04だったという事実を認めなければなりません。
NEO
Filip "NEO" Kubskiは、Counter-Strikeの1.6バージョンで誰よりも感動を呼んだ最高レベルのプレイヤーの1人として広く認識されています。ポーランドの歴史的Golden Fiveラインナップの一角をなすNEOは、2006年から2008年までのゲームの当初の形を支配し、WCG、ESWC、IEM、Dreamhackなどのイベントでタイトルを獲りました。NEOは、2014年のオープン予選から登場して、EMS One Katowiceのタイトルを獲り、CS:GO初期にVirtus.proとともにその強さを維持しました。
coldzera
このブラジル人プレイヤーが今もCS:GOで現役の上位プレイヤーであることを考えると、ここに名を挙げるのは奇妙に感じられるかもしれません。しかし、詳しく見てみると、その理由がわかります。Marcelo "coldzera" Davidは、ブラジルのSK GamingのラインナップがCS:GOの上位層を苦しめていた2016年と2017年の2年連続で、HLTV.orgのベストプレイヤーに輝きました。coldzeraはこの間に、SKで2つのメジャータイトルを獲り、その両方でMVPになりました。これには、賞金総額$1,000,000の最初のトーナメント、MLG Columbus 2016も含まれていました。
しかし、この有頂天になるような時代の後、coldzeraは、かつてのようなスターになることはできませんでした。スターが姿を消す最初の兆候は、続く2年のHLTV.orgランキングを10位で終えたことに現れ、その後リストから完全に姿を消しました。また、これは彼のトロフィーキャビネットからもすぐにわかります。2016年に2回目のメジャー大会で優勝して以降、彼がS-Tierイベントの優勝チームにいたのは5回のみで、2017年12月のESL Pro Leagueのシーズン6決勝が最後でした。2020年の終わりまでにトロフィーを獲ることができなければ、彼が重要なトロフィーを最後に手にしてから丸3年が経つことになります。
現在のベストプレイヤー
それでは、現在、つまり最近絶好調のプレイヤーのリストに進みましょう。ここに含まれるのは、自身の高いパフォーマンスで、あるいはすでに立派なキャビネットにコンスタントにトロフィーを加えることで、確実にランキング上位を維持しているプレイヤーです。
著名プレイヤーでも、Olof "olofmeister" Kajbjer、Nikola "NiKo" Kovač、Denis "electronic" Sharipov、Andreas "Xyp9x" Højsleth、Jonathan "EliGE" Jablonowskiはこのリストに含まれていません。繰り返しになりますが、リストには制限があり、過去数年でこの境地に到達した全員を載せることはできないのです。また、これらのプレイヤーの中には、パワーの衰えが見えてきた者もいます。逆に、彼らのキャリアにおいてまだトップクラスとの認識に至っていない者もいます。
device
Dane Nicolai "device" Reedtzは、間違いなくAstralisのスターであり、2015年以来、常にHLTV.orgのトップ5を予約している唯一のプレイヤーです。このAWPerは、まだHLTVのランキングトップが自分のものだという(正当かもしれない)主張をしていませんが、彼は疑いようもなく、CS:GOの歴史において最も安定したプレイヤーの1人です。メジャートーナメントのトロフィーを4つ加え、そのうち2つでMVPを獲ることができれば、非常に強力なプレイヤーの素質があると言えます。
s1mple
Oleksandr "s1mple" Kostylievは、Counter-Strikeでウクライナが生んだ稀代の天才だと広く噂されてきました。彼は、仲間のAWPerであるYegor "markeloff" Markelovのようなプレイヤーを含む、バージョン1.6時代の国の偉大な伝統を汲むプレイヤーです。CS:GOの最初の数年にチート行為によるBAN処分を受けた影響で、s1mpleがランキング上位に入るには2016年までかかりました。
- 参考記事:CS:GOで控え選手を使用した場合の影響
2018年は、HLTV.orgで彼が世界最高プレイヤーとされた年ですが、チームとしては4回の優勝であったのに対し、個人では6つの賞を獲り、実際のイベント勝利数よりも多くのトーナメントMVPを獲得するという残念なタイトルを手にしました。
ZywOo
フランスの若きスターMathieu "ZywOo" Herbautは、2018年後半、待望のプロデビューを果たして波を起こしました。その年の終わりには良い兆候がありましたが、彼が本当にCounter Strikeのピラミッドの頂点に立ったのは、HLTV.orgでその年の1位に選ばれた2019年でした。ZywOoがプレイする主な武器は、このリストの3人中3人がそうなるのですが、このフランス人プレイヤーもほとんどAWPを選びます。
また、前述の1名と同様、ZywOoもチームが獲得したトロフィーより多くのMVPを手にしました。このフランス人プレイヤーは、5つのイベントでMVPを獲りましたが、トーナメントで優勝したのはそのうちの3回です。