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4 21, 2023
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メジャーで優勝経験のないCS:GOのベストプレイヤー

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メジャーで優勝経験のないCS:GOのベストプレイヤー

ゲーム誕生からこれまで、数多くのトーナメントが開催されてきたにもかかわらず、未だにメジャー無冠のプレイヤーが存在します。その中には優秀なプレイヤーの名前もあります。そこで今回は、メジャー無冠のベストプレイヤーにスポットを当ててみます。

CS:GOは最大規模のeスポーツタイトルです。CS:GOファンは毎年、さまざまなトーナメントの開催を楽しみにしていますが、中でも最も重要な大会がメジャーなのです。トップクラスのチームにとっても、1年の中で最も重要視しているイベントはメジャーに違いありません。CS:GO Majorは年に2回開催されることが多いのですが、Counter-Strike 2のリリースが間近であることから、2023年のメジャーは1回のみとなりそうです。CS:GO Majorで優勝したチームの多くは、その後も複数のイベントで優勝を飾っています。真っ先に思い浮かぶのはAstralisではないでしょうか。デンマークのチームAstralisはメジャー3連覇を成し遂げ、Counter-Strike史上、前代未聞の強さを誇るチームとして知られるようになりました。

Nikola "NiKo" Kovač

NiKoは個人としてトーナメントのMVPを7回受賞するなど、数多くの栄光を勝ち取ってきたプレイヤーの1人です。また、7年連続でHLTVのトップ20入りを果たしています。NiKoとメジャー大会を同時に語るときに、避けては通れない出来事があります。それはCS:GO Boston Majorの決勝戦、Faze Clanが15-11のリードで迎えた最後のInfernoマップで逆転され、Cloud9 (と北米)に初のメジャー優勝を明け渡した試合です。この試合でNiKoが輝きを放つはずだったのですが、残念なことにFaZeはそのチャンスを逃してしまいました。それから数年後、今度はPGL Major Stockholmの決勝戦で再びNiKoにチャンスが訪れましたが、それも成功する運命ではなかったようです。しかし、この決勝戦はボストンでの試合に比べれば、まだ許せるものでしょう。というのも、Oleksandr "s1mple" Kostylievが2つのマップで72キルを達成し、試合を支配していたのを見ているからです。

NiKoにとっては幸運なことに、2023年は彼のいとこを含む才能あふれる新人プレイヤーたちに囲まれて、好調な滑り出しを切りました。最後のタイトル獲得を狙う者なら誰でもプレッシャーを感じるものですが、NiKoほど重圧を感じている者は多くないでしょう。果たして12回目の正直となるでしょうか?

Ladislav "GuardiaN" Kovács

Boston Majorの決勝戦は、GuardiaNの名前も出さずには語れません。s1mpleが登場するまで、CIS地域最強のAWPerはGuardiaNでした。残念なことに、彼もまたBoston Majorの決勝戦でCloud9復活の犠牲者となりました。スロバキア人のGuardiaNは、NAVIで2回、FaZeで1回と、NiKoよりも1回多くメジャーの決勝戦を経験しています。GuardiaNにとって、メジャーでの優勝はもはや不可能になってしまったものの、無冠のベストプレイヤーとして言及するに値する存在です。2015年のHLTVトップ20ランキングで第2位に輝き、それ以外にも上位20位以内に5回選ばれています。

GuardiaNこそ、このゲーム史に残る最高峰プレイヤーの1人と呼ぶにふさわしい人物です。メジャーの伝説的覇者として名を遺せないのは悲しいことですが、すぐに記憶から消えていってしまうプレイヤーではありません。

Dennis "dennis" Edman

もう1人、無冠のベテランプレイヤーがdennisです。スウェーデンのトップ3チーム、fnatic、Ninjas in Pyjamas、GODSENTの選手登録名簿に名を連ねていたほか、10回以上のメジャー出場経験のうち4回の準々決勝進出を果たしています。出場した10回のメジャーで、dennisがプレーオフ進出を逃したのはわずか1回のみでした。さらに、インゲームリーダー(IGL)としてHLTVトップ20にランクイン(2016年)したことのある、数少ないプレイヤーでもあります。CS:GOで早々に成功を収めたfnaticのことを考えると、dennisはメジャーでの優勝経験があると思われがちですが、実は違います。それでも、彼は史上最もピストルの上手いプレイヤーとして記憶に残るはずです。

Jonathan "EliGE" JablonowskiとKeith "NAF" Markovic

2018年からずっと、Team Liquidのベテランデュオとして知られるEliGEとNAFはやはり、2人まとめて語るしかないでしょう。チームメイトになってから、2人はIEM Sydney、DreamHack Masters Dallas、ESL Pro Leagueシーズン9、ESL One: Cologne、IEM Chicagoで優勝を果たしてきました。Team Liquidとしても、Intelグランドスラムを達成した4チームのうちの1つであり、しかも最速での達成を果たしています。EliGEとNAFはトーナメントでの見事な勝利だけでなく、個人としても素晴らしい成績を収めています。2人とも複数回にわたってHLTVトップ20入りを経験しており、EliGEは最高4位、NAFは最高6位に選ばれたことがあります。さらに、2人あわせて9個のMVPメダルを所有しています。

EliGEとNAFで大きく違うのは、EliGEがESL One Cologne 2016でメジャー決勝を経験したという点です。両選手ともにCS:GO Majorでの優勝経験がないまま戦いの舞台から去ることになるのは残念でなりませんが、パリでこの見通しを覆すためにできることは、まだまだたくさんあります。

Mathieu "ZywOo" Herbaut

ZywOoについて触れないままでベストプレイヤーについての記事は終えられません。フランス人のZywOoは、2018年からTeam Vitalityに所属して以来、トップゲーマーとして活躍してきました。ECSシーズン7、EPICENTER 2019、IEM Beijing、BLAST Premier: Fall 2020、IEM Winter、ESL Pro Leagueシーズン16など、数々のイベントに出場し、複数回の優勝経験を誇ります。しかしながら、ZywOoが有名なのは残した結果ではなく、彼が魅せる強烈に凶暴なパフォーマンスによるものです。メジャーでは、AWPerとしてHLTVレーティングが1.20ですが、これまでに1.33のレーティングだったことがあるのは彼にとって勲章でしょう。ただし、このような数字を相手のいる試合で、まして世界トップクラスのチームとの対戦で、維持するのは至難の業です。

ZywOoについては、大規模なイベントで勝てるチームに恵まれたことがない、と多くの人が口をそろえて言うはずです。そうした状況も、Peter "dupreeh" RasmussenとEmil "Magisk" Reifという経験豊富なベテランメジャープレイヤー2人の登場で変わったはずでした。とはいえ、成功への道のりは、多くの人が思うよりも長いようです。メジャーでは準決勝まで勝ち上がったことがありませんが、今回はホームの観衆を味方につけて、他のレジェンドたちとともにCS:GOの歴史にZywOoの名が刻まれることを願っているはずです。

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筆者について

Archie Henry

With a background in film production, Archie began his esports career specializing in content. He has followed CS:GO and League of Legends since 2014 and looks to share his insight with Pinnacle.

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