VALORANT Champions 2021トーナメントは、VALORANT対戦スケジュールの頂点です。このプレビューでは、VALORANT Champions 2021トーナメントのアウトライトウィナーマーケットの情報を確認し、参加チームの実力を評価します。詳しくは、この記事をお読みください。
VALORANT Champions 2021に勝利するフェイバリットは?
VALORANT Champions 2021では、世界中から16チームがドイツのベルリンに集結し、このゲームの歴史上初の「チャンピオン」レベルのトーナメントに参加します。トーナメントの優勝者は、$1,000,000の賞金のうち最大の取り分を手にし、世界最高のチームとしての名声と、 VALORANTワールドチャンピオンの称号を獲得します。
クレジット:VALORANT (Riot Games)
トーナメントは12日間のイベントとして行われ、2つのステージに分けられます。第1ステージは、チームが4つのグループに分かれるダブルエリミネーションのグループステージで、第2ステージはシングルエリミネーションのトーナメントです。VALORANT Champions 2021トーナメントの各試合はベストオブ3 (Bo3)形式ですが、決勝戦のみベストオブ5 (Bo5)形式になります。
VALORANT Champions 2021 - アウトライトウィナーオッズ
VALORANT Champions 2021 - アウトライトウィナーオッズ
世界各地を代表する16チームは、Mastersレベルの大会での戦績や、各地域のLast Chance Qualifierトーナメントを勝ち抜いた結果のポイント合計により、このVALORANT Champions 2021への参加権を獲得しました。ベルリンでのVCT: Stage 3 Masters優勝チームのGambit Esportsは、自動的にVALORANT Champions 2021の参加資格を獲得しています。
明らかなフェイバリット
2021年のValorant Championsツアーを追いかけていたファンなら当然の結果でしょう。Champions 2021を勝ち上がったフェイバリットは、VCT Mastersレイキャビクの勝者Sentinelsと、VCT Mastersベルリンの勝者Gambitの2チームです。
SentinelsとGambitは、両者ともそれぞれの地域(北米とEMEA)の有力チームとしての地位を確立し、レイキャビクとベルリンで国際的レベルのスキルを見せてきました。偶然にもSentinelsとGambitは、Champions 2021トーナメントでは同じ83%の勝率で、トーナメント参加16チームのトップになりました。北米チームのSentinelは、レイキャビクのMastersトーナメントにおいてマップを1つも落とさないという活躍を見せました。またGambitは、ベルリンでの20マップのプレイ中、失ったマップはわずか3つでした。
Pinnacleの「アウトライト - 勝利金額(オールイン)」マーケットのオッズは、マージンのフェイバリットGambitが3.250*、肉迫するSentinelsが3.500*となっています。フェイバリット三番手はTeam Liquidですが、オッズは4.500*と、大きく開いています。トーナメント勝者はSentinelsかGambitだろうと、トレーダーの自信のほどが伺えます。
可能性を秘めたチーム
上位2つのフェイバリット以外のチームを見ると、トーナメントで勝利する可能性があるのはTeam Liquid (4.500*)、Envy (9.000*)、Cloud9 Blue (11.000*)の3チームです。
北米勢であるEnvyとCloud9 Blueの2チームは、いずれもChampionsトーナメントに優秀な成績で参入してきました。Envyは地域の第2シード、北米のLast Chance Qualifier (LCQ)で100 Thievesを下したCloud9 Blueは第3シードです。
上り調子のEnvy (9.000*)はベルリンのMastersでGambitに次ぐ活躍を見せ、Champions 2021トーナメントに登場しました。最後のステップとして、トップレベルのトーナメントでの勝利を狙っています。このチームは、北米地域では上位の常連で、Sentinelsに何度か勝利することができた数少ないチームの1つです。直近の試合では、ベルリンのMasters準々決勝で勝利を収めています。
一方、Cloud9 Blue (11.000*)がChampions 2021トーナメントに参加してきたのは予想外でした。このチームは、北米のLast Chance Qualifierにおいて最後の第3シードを獲得するという輝かしい実績により、確固たる地位を築きました。LCQではVersion1、Gen.G Esports、XSET、100 Thieves、Riseというチームを破り、下から這い上がってきました。この秋、チームには大きな変化がありました。Version1からゲームリーダーのAnthony “vanity” Malaspina選手を獲得し、Ricky “floppy” Kemery選手がベンチ入りとなったのです。floppy選手は、最終的にVALORANTを離れ、CS:GOに戻ることになりました。
トーナメントを駆け上がることを目指し、ヨーロッパの混成メンバーによる決定版チームを編成したTeam Liquid (4.500*) は、2021年、大きな飛躍を見せました。プレイヤーのラインナップを二度変更し、そのたびに良い結果を手にしてきました。
同チームの直近のイベントはRed Bull Home Ground #2トーナメントで、試合で落としたマップはわずか1つでした。これはプレーオフでFnatic、TENSTAR、Acendを相手にしたということを考えれば驚くべき結果です。現在の「勝利金額(オールイン)」オッズにより、当イベントではGambitとSentinelsに次ぐ三番手のフェイバリットですが、現在の態勢を見れば、トーナメント優勝の可能性を秘めていることを簡単には否定できません。Team Liquidにとっての本当の問題は、 プレーオフでGambitかSentinelsに当たった場合、これを打ち破ることができるかどうかです。
*オッズは変更される場合があります。