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9 9, 2021
9 9, 2021

VALORANT Champions Tour Masters Berlinのプレビュー

Valorant Champions Tour Masters Berlinの説明

VCT Masters Berlin出場チームの分析

VCT Masters Berlinで優勝が予想されるチームは?

VALORANT Champions Tour Masters Berlinのオッズと予想

VALORANT Champions Tour Masters Berlinのプレビュー

VALORANT Champions Tourで今年最後となるMastersトーナメントがベルリンで開催されます。賞金と年末の「Champions」トーナメント進出のためのポイント獲得をかけて、世界各地のチームがVerti Music Hallで戦います。詳しくは、この記事をお読みください。

VALORANT Champions Tour Masters Berlinとは?

VALORANT Champions Tour (VCT)は、Riot Gamesが主催するVALORANTの公式トーナメントサーキットです。このツアーはChallengers、Masters、Championsの3レベルに分かれており、4つのステージがあります。

今年のVCT: Stage 3 Mastersトーナメントはベルリンで開催されます。世界各地から15チームが集結し、賞金と年末の「Champions」進出のためのサーキットポイントを獲得すべく競い合います。

VCT: Stage 3 Masters – Berlinの開催日は、2021年9月10~19日です。

クレジット:VALORANT (Riot Games)

VCT: Masters Berlinのトーナメント形式

このイベントはグループA、グループB、グループC、グループDの4グループに分けられたグループステージで始まります。グループDを除き、各グループのチーム数は4チームです。グループDは東南アジアの代表チームが出場を辞退したため3チームになっています。試合は2本先取のベストオブ3で、グループA、B、Cはダブルエリミネーション方式、グループDはダブルラウンドロビン方式にて行われます。各グループの上位2チームがトーナメントのプレイオフステージに進出します。

進出した8チームによるプレイオフステージはシングルエリミネーション方式で行われます。試合はベストオブ3で、決勝戦のみ3本先取のベストオブ5となっています。

VCT: Masters Berlin出場チームの分析

5月末にアイスランドのレイキャビクで開催され成功裏に終わったMastersトーナメントに続き、VALORANT Champions Tour 2021の3度目にして最後のMastersトーナメントがドイツのベルリンで10日間にわたり対人で開催されます。

各地域で好成績を収め、レイキャビクに続いてベルリンのトーナメントにも参戦するのは、KRU Esports (ラテンアメリカ)、Crazy Racoon (日本)、そしてMastersのStage1と2で優勝しているSentinels (北米)の3チームのみです。ベルリンで参戦するその他12チームにとって、ほかの地域のチームと対人で対戦するのは今大会が初となり、プレイヤーにとってもファンにとっても心躍る展望となっています。

VCT Masters Berlin:グループA

Vision Strikers (VS)は韓国のChallengersで優勝し、VALORANTの国際大会に初参戦します。期待の新星Goo “Rb” Sang-Minを擁する同チームは韓国で圧倒的な実力を誇り、プロのVALORANTにおいて104連勝という最長の連勝記録を持っています。今大会の予選トーナメントにおける最近の戦績も同様に素晴らしく、直近10試合でわずか1マップを落としたのみで、Masters Berlinへの出場権を射止めました。Masters Berlinにおけるアウトライトオッズは24.29 (8番人気)で、今大会のダークホースとなり得るチームを探しているベッターにバリューをもたらしてくれる可能性があります。

Acend (ACE)はEMEAのChallengersで3位に入りMasters Berlinの出場権を獲得しました。同時に、今大会の優勝者を予想するアウトライトマーケットでは3番人気となっており、オッズは5.28です。この多国籍チームはSanteri “BONECOLD” Sassiをリーダーとしながらもトルコ人のスター選手Mehmet Yagız "cNed" Ipekのチームとしての方が有名で、Masters Reykjavikへの出場は叶いませんでしたが、今大会に向けたChallengersでは好成績を収めました。同チームの総合戦績は51勝8敗(勝率:86.4%)で、EMEA ChallengersトーナメントではGambit EsportsやG2 Esports、FunPlus Phoenixといったチームを破り、大きな存在感を示しました。

グループAの残り2チームは、トルコ(EMEA)のSuperMassive Blaze (SUP)とシンガポール(SEA)のPaper Rex (PRX)です。SuperMassive Blazeは比較的新しいチームで、VCTの対戦歴は16試合しかありません。しかし、Champions Tour Stage 3: EMEA Challengersのプレイオフで決勝に進出したことで、既にヨーロッパでのチームランキングを急速に高めており、アウトライトオッズも11.62 (6番人気)となっています。一方のPaper Rexはもう少し対戦歴が豊富で、これまでの戦績は59勝23敗(勝率:71.9%)です。今大会で初めてMastersレベルのトーナメントに進出しました。地域で成功を収めたにもかかわらず、東南アジアのチームはトレーダーに対する印象付けに失敗しており、Paper Rexの今大会のアウトライトオッズは1057.34 (15番人気)と、全チーム中最も不人気となっています。

VCT Masters Berlin:グループB

グループBでは、グループステージからプレイオフに駒を進める有力候補は、明らかにTeam Envy (NV)のようです。今大会のアウトライトオッズは8.98 (5番人気)と、他の3チームと比べて人気が際立って高くなっています。Pujan “FNS” Mehta率いる北米3位の同チームは、Challengersで収めた好成績をMasters Berlinでも成し遂げようとしており、今大会に先立って新たにJaccob “yay” WhiteakerとJimmy “Marved” Nguyenの2選手がチームに加入しました。現在の戦績は65勝29敗(勝率:69.1%)ですが、Sentinelsを破ったことのある数少ないチームの1つです。

グループBの残り3チームはKeyd Stars (KS)、KRU Esports (KRU)、ZETA Divison (ZETA)で、グループ2位でプレイオフに進出するポテンシャルが全チームにあります。3チーム中、国際大会の経験があるのは5月にMasters Reykjavikに出場したKRU Esportsのみになりそうです。アウトライトオッズは、Keyd Starsが159.5KRU Esportsが212.3、ZETA Divisonが159.5となっています。

VCT Masters Berlin:グループC

100 Thieves (100T)は今大会で、待望の国際大会デビューを果たしました。Masters BerlinはチームにとってStage 1 Masters以来初となるMastersレベルの大会ですが、3月に開催されたStage 1 Mastersは、各地域内での大会に制限されました。CS:GOのベテランJosh “steel” Nissanが率いる同チームは、2020年のFirst Strike North Americaで王座を手にしており、世界最高レベルのチームとして認識されるに値することを証明しようと熱意を燃やしています。戦績は44勝17敗(勝率:72.1%)で、アウトライトオッズは6.34 (4番人気)となっています。

今大会のアウトライトオッズが4.75で2番人気のGambit Esports (GMB)もまた、今大会で初めて国際大会に駒を進めたチームです。ロシアの同チームはEMEAのChallengersで1位に輝き、まさに地域内で圧倒的な強さを誇っており、戦績は80勝15敗(勝率:84.2%)と、今大会で人気があるのもうなずけます。

グループ内の他チームの力量に苦戦する可能性もありますが、それでもCrazy Raccoon (CR)とHavan Liberty (HL)が番狂わせを起こす可能性は低くなっています。両チームが初戦で型にはまらない戦術とエージェント選択によって、対戦相手を驚かせることができたとしてもです。アウトライトマーケットはCrazy Raccoonが212.3、Havan Libertyが70.7となっており、両チームとも苦戦を強いられるでしょう。Masters Berlinで強力なスタートを切ることが、両チームのチャンスを改善する要素になるかもしれません。

VCT Masters Berlin:グループD

既に述べたように、グループDはダブルラウンドロビン方式で試合が行われます。Bren Esportsが渡航規制で大会に参加できなかったためです。Sentinels (SEN)、G2 Esports (G2)、そしてF4Q (F4Q)が属するこのグループは、グループステージにおいて観戦が最も興味深いものになる可能性があります。とりわけ、この方式ではグループA、B、Cのダブルエリミネーション方式のように最低2試合ではなく、各チームが全4試合を戦うことになるためです。

Sentinelsは当然のように、グループステージを通過してVCT Masters優勝のタイトルを守る大本命であると予想されています。アウトライトマーケットのオッズは1.97となっています。世界ランク1位の同チームは戦績が98勝21敗(勝率:82.3%)と、その素晴らしい調子を維持しており、8連勝でBerlin Mastersに駒を進めています。

6月に新しく4名の選手を迎え、ほぼすべての戦力の見直しを図ったG2 Esports (G2)は、Masters Berlinで素晴らしいプレイをすることで、その決断が正しかったことをチーム自身に、そしてチームへの批判に対して証明する機会を得ました。Oscar “mixwell” Canellas Colochoが率いるこのチームは上り調子で、FnaticやFunplus Phoenix、Guild Esportsといったチームを倒して今大会の出場権を獲得しています。このポジティブな勢いを受けて、アウトライトマーケットでは18.94 (7番人気)となっています。

グループDで最後に取り上げるチームはF4Q (F4Q)です。韓国で2位の代表となったF4Qはプロの選手としてよりも、人気のVALORANTストリーマーとしての認識が高くなっています。それでも、F4QがVision Strikersの名高い連勝記録を104で止めたことを鑑みると、F4Qが今大会に出場していることは驚くべきことではありません。同チームは試合経験が限られており、G2 EsportsやSentinelsのようなチームと同じグループに入っていることから、アウトライトオッズは265.13 (13番人気)となっていますが、これにはグループDで強豪と対戦することが大いに反映されています。

*オッズは変更される場合があります。

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筆者について

Kristian Medina
デモントフォート大学で英語とメディアを学んだ、Pinnacle eスポーツのライター兼ビデオグラファー。League of Legendsに関して頼りになる人物です。
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