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2 11, 2023
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ESL Pro League Season 17:チームが増え、チャンスが広がります

ESL Pro League Season 17の大会形式について

ESL Pro League Season 17のグループステージ突破条件

大会形式変更はCS:GOにとってプラスとなる?

ESL Pro League Season 17:チームが増え、チャンスが広がります

ESL Pro LeagueはCS:GOの年間スケジュールの中軸となりました。17シーズン目となる今回は、マルタで1ヶ月以上にわたり開催されます。しかし2023年を迎えるにあたり、いつもの大会形式に何点か変更が加えられました。この変更が大会に与える影響に関心が集まっています。

CS:GOは、リーグ・オブ・レジェンドDota 2とは対照的な存在です。リーグ・オブ・レジェンドは地域リーグとともに2つのトーナメントを毎年運営していますが、CS:GOは主としてティア1でトーナメントの形式をとっています。これは、多くがリーグ形式を特徴とする従来のスポーツとeスポーツとの違いでもあります。最も近いのは、リーグ・オブ・レジェンドや北米のスポーツ(NBANFLMLBなど)となりますが、EMEA Championshipの大会形式変更とは異なります。

CS:GOのようなゲームの出場チームには、ティア2で年間最大のトーナメントに進出するチャンスがあります。リーグ・オブ・レジェンドやヴァロラントのようなシステムでは、フランチャイズ制のため、同じようにはできません。各チームは、フランチャイズ料を支払ってリーグに在籍するための枠を獲得しているのです。ESLBLASTなどの一部の大会主催者は、上位の大会に「パートナーチーム制」と似たシステムを導入しました。ESL Pro Leagueはこうした大会の1つで、「パートナーチーム制」を利用して多くの参加チームを確保しています。これは視聴者に一層魅力的でエキサイティングなゲームを見せることを目指したものですが、大会の最初のラウンドでは必ずしもそうとはいえない場合もあるでしょう。

以前のESL Pro Leagueの大会形式とは?

以前のESL Pro Leagueでは、リーグ・オブ・レジェンドや前述の北米のスポーツに似た形の大会形式をとっていました。4グループで各チームが総当たりで試合をし、各グループの上位3チームがプレーオフに進出できました。合計すると大会には24チームが参加しており、6チーム構成のこの小グループが、CS:GOでシステム的に従来型のスポーツに最も近い部分でした。

出場チームの大半にあたる15チームが「パートナーチーム」で、残りはESL世界ランキングESL Conferenceで獲得した出場権に基づく招待枠で構成されていました。ESL Pro LeagueとESL Conferenceの技量の差は、本質的にはイングランドサッカーのチャンピオンシップとプレミアリーグの違いに相当します。理論上はESL Conferenceのチームの方が実力がないといえますが、出場すれば時にビッグネームを相手に番狂わせを演じる可能性があります。Season 16でEndpointNAVIを2対0で倒したことを見れば明らかです。

変更後のESL Pro Leagueの大会形式とは?

Season 17での変更点は主に2点あります。1点目はチーム数の増加で、24チームから32チームと一気に増えています。出場権獲得プロセスに若干の変更があり、各種ESL Challengerイベントの勝者とESL Conferenceからの出場枠が加わりました。ESL Conferenceからの出場権に変更があり、地域別トーナメントにすることでEPL全体を通じてより多くの地域代表がグループステージに進出できるようになりました。

2点目は、大会形式の変更です。大会名はESL Pro Leagueですが、実際にはリーグというよりも、プレーオフ出場権を賭けた4つの小さなトーナメントの形に近いといえます。それまでCS:GOは従来型のスポーツを想起させるトーナメント形式をとっており、類似性があると考えられていましたが、この変更によってそうした共通点はなくなりました。

グループは8チーム構成で、従来の5チームより3チーム多くなっています。昨シーズンまで、各チームはグループ内の他のチームそれぞれと総当たりで試合をしていました。この新形式では、下位のブラケットとラストチャンス・ステージを追加して各チーム内の順位を正確に決めることで、グループ突破のチャンスを増やしています。結果として、プレーオフブラケットには従来の3チームに対して、各グループから4チームが出場することになります。

変更による影響は?

今回ESL Pro LeagueはDota 2のThe Internationalのように、一度負けても勝ち抜きを狙いやすくなりました。上位2チームが上位ブラケットの準決勝で当たった場合、プレーオフブラケットで強いチームを見られる可能性が高くなります。eスポーツのプレーオフはスタジアムで開催されることが多く、ゲームのファンはスタジアムでのプレーを観戦したいのです。新しい大会形式はとにかく刺激的で、より多くのチームが波乱を起こすかもしれません。新たなESL Conferenceステージでは、どの地域でも、勝ち抜いたチームが代表として次のステージに進出します。ESL Pro Leagueは成長を続け、演出面においてもイベントとしても、より一層の感動を与え続けています。

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筆者について

Archie Henry

With a background in film production, Archie began his esports career specializing in content. He has followed CS:GO and League of Legends since 2014 and looks to share his insight with Pinnacle.

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