Riot Gamesは毎年、MSIとWorldsという2つの国際大会を開催しています。今年のMSIは、初のロンドン開催となります。新たな形式も導入され、来週すべてが始まります!
予想に反して、DRXが第4シードとして唯一新世界チャンピオンになったのが、つい昨日のことのよです。まさに、MSIのテーマ「挑戦」ですね。LPLのように伝統的に強いリーグから、Bilibili Gamingのような比較的新しい組織が初めてMSIを突破した年にふさわしいテーマです。レギュラーシーズン8位のMad Lions of the LECが、1本勝負のステージをタイブレークで突破してプレーオフで破竹の勢いを見せた年です。ルーキーの「Peyz」ことKim Su-hwanは、自身初となるLCK決勝進出からの優勝だけでなくMVPも獲得し、素晴らしいシーズンを走り切りました。Golden Guardians(GG)が復活したレジェンド、韓国の神童、輸入選手だらけのチームを押しのけて、チーム史上初となる国際大会出場を決めた年でした。
本来、年に2回開催の大規模国際イベントのうちの1つであるこのMSIに臨むストーリー展開は、その意外性において右に出る者がありません。代わり映えのしない顔ぶれが並ぶ「真の弱者の年」では、ますます激化する競争シーンでの才能の発露だけでなく、「ダブルエリミネーション方式」という未知の形式への挑戦も、見どころの一つです。今年は誰にとっても新しい側面があることから、リーグ・オブ・レジェンドeスポーツに夢中になるには、今でなくても良いかもしれません。
プレイインテージ
プレイインステージは、従来の退屈な1本勝負の総当たり戦を廃止して敗者復活戦のために新たに導入された形式です。メインイベントへ駒を進めるには、アッパーブラケットで2勝、またはロワーブラケットで3勝を挙げることが必要です。
PSG Talon 対DetonatioN FocusMe
2021年のMSIでLCS代表のCloud9を上回る成績を叩き出して時の人となったPSG Talon。当然、今大会もさらなる高みを目指す。新戦力の肩に期待がかかる。LCSで、「River」ことKim Dong-wooを、LPLで「Doggo」こと Chiu Tzu-chuanを失ってからというもの、国際大会での成績は芳しくない。ワイルドカード対決となる開幕戦は、大会に向けて自信をつける絶好のチャンスになるか。
「ゆたぽん」こと杉浦悠太と「Steal」ことMoon Geon-yeongは、LJLのDetonatioN FocusMe(DFM)に所属して過去6年間、数多くの国際大会に参加してきたが手にした成功は多くない。DFM時代、長らく国内では圧倒的な強さを誇っていたものの、国際的な舞台では強みを活かすには至らず。とはいえ、彼らの実力と選手登録名簿に新たに加わった者たちが、アッパーブラケットでのPSGとの対戦でベストオフシリーズの経験を活かせない理由はないだろう。
PinnacleがPSGにつけたプライスは1.431*、DFMには 2.550*です。
G2 Esports 対LOUD
LEC Springでは4位に終わったもののLECの新Winter Splitで圧倒的な強さを見せつけたことから、多くから恐れられているチーム。このところ、アイデンティティが課題になっているように見えるが、一旦ゾーンに入れば彼らを止めるのは不可能に近い。国際舞台で活躍するベテランと、MSI 2019の覇者である「Caps」ことRasmus1Winther、それに「Mikyx」ことMihael Mehleを擁するこのチームが、今年のMSIで最弱だとは考えにくい。ルーキーとして国際大会にデビューする「Yike」ことMartin Sundelinがどう出るか。G2のようなチームにステップアップするのは困難極まりないが、そこは百戦錬磨のプレイヤーたちのこと。プレイインステージ終了までは、そのような問題は起きないだろう。
2022年の第2回CBLOLスプリットを制したLOUDは、国際的大会に歩を進めた。彼らの夢を打ち砕いたのはDetonation FocusMeだが、その両者がMSIで相まみえることになる。国際舞台での再挑戦となるが、「TinOwns」ことThiago Satoriは得意のMagesでMSIチャンピオンに立ち向かえるか?どの切り口から見てもこの対戦は面白くなる要素満載だが、MSIに乗り込んでくるG2の結束力も試されるだろう。LOUDが苦戦するだろうことは間違いないだろうが、我々はもっとあり得ない逆転劇もこれまでに見てきた。
PinnacleがG2につけたプライスは1.094*、LOUDには5.750*です。
Bilibili Gaming対Movistar R7
「Yagao」ことZeno Qiは、JD Gaming所属の「knight」ことZhou Dingと並んで中国のミッドレーン担当の中でもこのところ台頭してきたプレイヤー。2人とも、地域の将来を背負っていくと目されている。今年に向けて、「Yagao」 は優れたポテンシャルを持つチームにフィットしてきており、Royal Never Give Upが今年のMSIへの出場を逃したことを考えれば、Bilibiliのトップレーン担当「Bin」ことChen Zebinのタイトル防衛は簡単にはいかないだろう。
Fiora、Irelia、Jax、それにCamilleといったキャリーチャンピオンたちを得意とするR7の「Bong」ことCho Bo-woongにとって、「Bin」は倒すべき相手に間違いない。特に 「Bong」にとって今回が初めての国際大会であることを考慮すれば、R7の強豪の大きな安心材料はボットレーンのメタが偏っているということだろう。とはいえ、「Elk」ことZhao Jia-Haoは強者揃いのLPLの選手登録名簿で初めてADキャリーのポジションに就き、レギュラーシーズンで32%のダメージシェアを記録している。ワイルドカードのチームの出方は予想困難だ。
PinnacleがBilibili につけたプライスは 1.015*、R7には13.350*です。
Golden Guardians 対GAM Esports
GAMで長年ジャングラーとして君臨する「Levi」 ことĐỗ Duy Khánhはこれまでにも自らの価値を証明してきたが、再び国際舞台でも喝采を浴びている。強豪とも互角に戦えることを示してはいるが、今年BO3でGolden Guardians相手に番狂わせを演じることができるだろうか?時間が経てばわかることではあるが、このマッチアップがMSI 2023のプレイイン開幕戦の中で最も熾烈な戦いになることは明らかだ。
- 記事:LoLベッティング入門
元PSGの「River」ことKim Dong-wooが相手のジャングルに生息しています。Golden Guardiansのジャングラーは、春のスプリットでこのコースの貴重な戦力であることが証明され、多くの人からLCSのトップ2であると評価されています。Golden Guardiansにとっては、「huh」ことChoi Jae-hyunのような百戦錬磨のサポートがRiftでつながることで、マップの動きやどこにインパクトを与えるのが最善なのかを見極めることが重要です。これは、GAMがNAのメジャーリージョンとしての信頼を再び勝ち取るために、克服すべき課題です。
PinnacleがGolden Guardiansにつけたプライスは1.628*、GAMには2.100*です。
*オッズは変更される場合があります。